言いたいことも言えないこんな世の中じゃ

社会人歴●年の声オタ腐女子が言いたいことを言いたいように言うブログです。

デジモンアドベンチャーtri. 第6章

さて。
本日、デジモンアドベンチャーtri.第6章を観てきました!
舞台挨拶のチケットが運良くゲットできたので、珍しくちゃんと早いタイミングで行けました。

 

今回で最終章となる第6章。
例によってさしていい感想はありませんが、今までのに比べれば大分マシな感想になりそうです!笑
結構ネタバレすると思うので、ネタバレNGな方は気をつけてください。

第4週目の公開も決まったそうですよ。

digimon-adventure.net

 

ちなみに4章、5章はブログでも感想を書きました。 

shiosawa.hatenadiary.com

 

shiosawa.hatenadiary.com

 

 改めて読み返しても酷評しかしてない…笑

 

 

 

まず、今までの流れからよくぞ綺麗にまとめたなというのが最初の感想です。
正直第5章観た時は収集つかないと思ってたんですけど、色々つっこみたいところはありますがひとまずは綺麗にまとめてました。
細かい部分が甘々で深く考えると「???」ってなるのは、もうリカバリーできないので仕方ないってことで。
思ったよりは出来が良かったので、すごく期待値を低く持っていったせいもあって結構楽しめました。
今までで一番楽しかったかも!笑

 

ざっくりしたストーリーを箇条書きします(物語の核心に近い部分のネタバレは一応白抜き。スマホだと見れないですよね、ごめんなさい)

  • テイルモンとメイクーモンが合体してできあがったオルディネモンが強すぎて倒せない
  • ホメオスタシスが理想とする安定と秩序の世界を守るために、今度はリアルワールドをリブートしようとする
  • そんなの受け入れられないってことで子どもたちは自分たちのやり方を世界を救おうとする
  • メイクーモンの中にリブート前のデジモンたちの記憶がすべてバックアップされていることを発見
  • バックアップファイルのパスワードを芽心が解除、記憶を戻すことに成功してリブートはストップ
  • テイルモンは何とか剥がせたけどメイクーモンはオルディネモンのまま
  • もう倒すしかない→オメガモンに他のデジモンたちが合体して(?)もう一段階進化オルディネモン撃破成功芽心とメイクーモンの別れ
  • 悪は消えきらず、謎の男(CV.平田さん)が闇の中に消える(続くっぽい演出ですよね)
  • 芽心は島根に帰り、太一やヤマトが何となく進路を決めた風な描写があって終了

ってな感じです!
悪くなかったとはいえ言いたいこととかつっこみたいところが山程あるのがtri.なわけで。
今回もぐだぐだしちゃいそうなので気になったことをピックアップしながら感想をだらだら書いていきます。

 

 

①結局何がやりたかったのかはよく分からない

はいこれです。
このtri.シリーズ通しての一番の課題というか、改善してほしかったところ。
最初から言っているように、tri.ってターゲットをどこに置いているのかがイマイチわからないんですよね。
で、ターゲットどこに絞るかによってどんな内容にするのかって変わってくると思うんですよ。
例えば、大人になってしまった子供たちと変わらないデジモンの対比を描きたかったなら、私のような昔デジモン無印を観ていた層に向けるべきでしょうし、新たな冒険を描きたかったなら、子供や10代といった新規層をメインに据えるべきでしょうし。
そう考えていったときに、結局のところtri.が何をテーマにしていた作品だったのか、何を伝えようと思っていた作品なのか、最後まで正直よく分からなかったんです。
テーマがないというよりは、詰め込みすぎたって感じだったんでしょうか。

選ばれし子供たちを平等に扱うために一人ずつフィーチャーするような作り方をしていたと思うんですけど、そうするには正直脚本力が圧倒的に足りない。
だったら、ウォーゲームみたいにキャラを絞ってきちんと尺を使って描いてあげたほうがよっぽどシンプルで良かったんじゃないかなって思いました。

 

第6章を観て、もしかしたら太一の成長を中心に据えて描きたかった作品なのかもしれない、と思いました。
というのは、3章くらいまでグダグダ悩み続けて前に進むことも後ろに戻ることもできなかった太一が、ようやく決断をして、決断した意思を曲げることなく「メイクーモンを倒す」という、自身に課した使命を全うできたわけです。
そういう点では、太一はtri.シリーズを通して成長したんだろうな、と思ったし、よくよく考えれば(よくよく考えないと分からないってのが肝なんですが)太一の葛藤っていうのは物語のキーになっていたようにも思います。

 

でもね?だったらね?
もっと分かりやすく太一にフォーカスすべきで、せいぜい太一・ヤマト・ヒカリくらいのフォーカスでも良かったんじゃないかなって思うんですよね。
太一の成長の過程をもっと丁寧に描いてあげてほしかった。
だって、成長したなっていうのは分かるけれど、具体的に何がどう彼の成長に影響したのかはわからないんだもん。
全てを通して成長したんだ、って言われてしまえばまぁそのとおりなんですけど、エンタメ作品ってそうじゃないじゃん、って思ってしまう。

 

ちょっと話が逸れますけど、tri.は全体的にストーリーや設定が複雑なので、公開の間隔が空いてしまう劇場版には向いていない作品だったなって思います。
そもそもデジタルワールドとリアルワールドの関係性とか、結構難しいじゃないですか。
私バカなのであんまり理解が追い付かないわけですよ。
リブートの件も間空いたら忘れちゃうし。
ホメオスタシスとかイグドラシルとかもうわけわからんし…今回に至ってはイグドラシルほとんど関係なかったし…
このあたりをもう少し分かりやすくしてくれたほうが良かったんだろうなーって思います。
ホメオスタシスに関しては比較的シンプルな存在理由だし目的も明確っちゃ明確なので良いんですけど、イグドラシルのほうが謎すぎてだめ。
こっちの勢力はCV.平田さんの男しか出てこないし、あの人なにも説明してくれないし。

 

まぁこういう複雑な設定があるって思うと、大人向けの作品だったんでしょうね。
それにしては深みが足りなすぎたけど。

 

最後は何となく色々丸く収まってよかったね、ってなってましたけど、ちょっと誤魔化された感は否めないです。

 

②メイクーモンの存在

これも…最後まで謎だった…………
結局のところ、メイクーモンが一体何のために生み出された存在なのかっていうのもいまいち分からなかったです。
芽心のお父さんが研究のために作ったんだっけ?生まれつき特別で研究対象になっただけだったんですっけ?
そのへん曖昧なんですけど、とにかくその存在理由がいまいちはっきりしなかった。
それをいうと芽心もいまいちはっきりしない存在のままだったなって思います。
何のために転校してきたんだったかもすっかり忘れてしまいました…
最後には消滅してしまうというのも、なんだかやるせなくて。
なんかこう…何を伝えるために生み出されたキャラクターなのか分からなかったから、愛着も持てないまま終わってしまいました。
ごめんね。

 

芽心といえば、最後の最後で太一といい感じになってたのも蛇足感すごいですね。
ついでに言うと、ヤマトと空もなんか曖昧なままにされてもやっとしました。
ラブソングがどうのってピヨモンが言ってたから、一応続いてるのかな?
不明。
ヤマ空については後述します。

 

③全体的にあっさり

6章はなんだか全体的にすごくあっさりしていた印象です。
ところどころ泣けるシーンとかもありましたけど、何というか…太一がいなくなってもみんなそれほど動揺していなかったし、何よりも衝撃だったの、大輔たち02組が行方不明にされてたってとこなんですけど、「え?その程度の扱い?」っていう衝撃。
ていうかさ、タケルとかヒカリとか連絡とってなかったの?友達じゃないんだっけ?
行方不明って知らなかったの?
ヤマトと光子郎は初耳の情報だったんじゃないかと思うんですけど、意外とあっさりしてたよね?
結構子供4人行方不明って大事なはずなんだけどな…

詳細語りだすとキリがないですがとにかくみんなあっさりしていて、何だかさーっと話が進んだ感じがしました。
なんかこう…ね……先生が死んじゃったこととか話題にされてなかったしな…いや尺の都合でカットされたんじゃないかと思いますけど…そう思いたい…

 

あと太一がいなくなった後、ヤマトがみんなを引っ張って世界を救おうって歩いてるシーンとか。
ヤマトと空が立ち止まってちょっとお話するシーンね。
あれ、他のみんな気にせずガンガン前進み過ぎじゃない?
結構距離開いたんじゃないかと思うんですけど、いいのかい?とかね。

 

それから、デジタルワールドとリアルワールドの行き来が自由すぎていつどっちに行ったのかよく分からなかったんですよね。
私、5章の終わりはリアルワールドにいるんだと思って観てたんですけど、あれデジタルワールドだったんですね?いつからデジタルワールドに移ったんだ?笑

 

あとあっさりとはちょっと違うのかもしれないけど、姫川さんの再登場がなかったのも残念でした。
西島先生が、彼女は生きているかも分からないとか言ってましたが、結局どうなったんだろうか?
あのままデジモンたちに殺されてしまったんでしょうか。謎。
中ボス感を醸していたのに、ボスですらなかったという悲しい存在で終わってしまいました。
序盤あんなに活躍してたのに…
サブキャラでいえば芽心のお父さんもさらっと登場が終わってしまいましたよね。
ハックモンと会話するシーンがあって結構意味深な感じだったのに、それだけだった。
なんだったんだろ?

 

何より一番あっさりしてたのはラスト!
なんかこう…デジタルワールドが再び閉じられて云々みたいな、またしばらく会えないねみたいな感動の別れがあるんじゃないかと期待してたんですが、別れとかなかったな!
なんかすごいナチュラルにデジモンが存在していてびっくりしたし、なんだろ、結局この話なんだったんだろ?笑
でもそういえば、TVシリーズの終わりではデジモンも当たり前にリアルワールドに存在して、人間と共存しているみたいな感じになっていたから、まぁそういうことなのか。
ヤマトも宇宙にでも行くかって言ってた(言わされてた)し、むりやりでもTVシリーズとのつながりを作ろうとした結果なのかな。

 

④BGMが雑

1箇所だけなんですけどね。
今回進化シーンが多かったので、brave heartがいっぱい聴けて嬉しかったんですけど、なぜ最後の最後で歌なしのにButterflyにしたんだ!!!
いや~~~~あそこは和田さんの声入りverが聞きたかったよ~~~~
その前で使っちゃったからバランスとったのかもしれないですけど、だったらその前で歌なしにするべきだったと思うんですよね。
だって、劇場版最後の進化ですよ?
あれは残念感ハンパなかった…

 

まぁしかし、今回ちょっと進化シーン多かったような印象はあります。
今まで結構ワープ進化とかさせてたのに、きっちり成熟期、完全体、究極体って進化シーンを入れていたので、これはこれで若干くどいというか。
こんだけ時間かけて進化したのに一瞬で倒されて幼年期戻っちゃった時にはいっそ悲しくなりました。

デジモンが成熟期以降から成長期、幼年期に戻ってしまうときの法則が未だによく分かりません。
今回の最終決戦では、ダメージ度合いでは今までと変わらないのに成熟期以上の姿を保っていました。
あと究極体で瞬殺された描写があるかと思えば成熟期でそこそこ耐えられてたりとか、強さの基準もいまいち曖昧…
こういうところの詰めの甘さが気になっちゃうんだよなぁ(´・ω・`)

 

⑤ヤマ空のこと

さて。
今回も曖昧なままだったことは前述しましたが、6章を観ながら、過去に自分が考えたヤマ空の関係はあながち間違っていなかったのではと思えてなりませんでした。

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太一がいるからこそ成り立つ2人の関係。
今回ね、ヤマトも空も太一のこと好きすぎじゃない?って思ったんです。
結局のところ、太一がいないとこの子たち駄目なんだな、って。
太一ならどうするだろう、っていう考え方は、太一に対しての絶対的な信頼に他ならないと思うんですけど、2人とも太一がいない間の思考回路がそれだったから。
やっぱり空もヤマトも太一が一番なんじゃないか、って。
でも太一は芽心にいったじゃないですか。
ああ、やっぱ空じゃないんだ、って思ったんですけど、そうなったらやっぱヤマ空になるよなぁ、って。

 

はっきり続いているとも終わっているとも明示されなかったのでもやもや感は拭いきれないんですが、多分ふたりは続いていて、TVシリーズのエンディングにつながるんだろうなと思いました。

 

もっとある気がするんですけど、とりあえずはこんなところでしょうか。
他に思い出せるものを少しですが箇条書き。

  • あ、やっぱり記憶戻ってなかったんですね!
  • カイザーが急に喋り始めたと思ったら謎の男(CV.平田さん)が姿を借りてるだけだった件、説明不足で不親切
  • ねぇイグドラシルってなに?
  • 意外とヒカリが何もしていなかった件
  • タケルとヒカリは早くくっつけ
  • ミミちゃんも丈先輩でも光子郎でもいいから早くくっつけ
  • 進化演出に割く時間をもう少し物語の深掘りに使っても良かったのでは…
  • テイルモンの究極体、獣に戻るんですね(ΦωΦ)
  • オメガモン進化できるのか!羽根も生えたしもはやガンダムだな!!

私の気持ちを並べただけになりました。笑。
今回平田さんの出番が意外と多かったんですが、なんかよくわかんなかったなぁ。
キャラが急にぶっとんだ感じというか、あんなクレイジーなキャラだったっけ?ってよくわかんなくなりました。
あと何が気になるって、平田さんてTVシリーズでは大人になったタケルの声、っていう裏設定あったじゃないですか(これ公式ですよね?)
なのにあいつが平田さんの声で喋っちゃ駄目じゃね?ってずっとおもってたんですよね。
あの設定、妄想だったのかなぁ。

 

あと、そうだ、良かったところで言っておきたいところ、今回あります!笑
ガブモンとヤマトのシーン!
太一がいなくて不安になってるヤマトに、ガブモンが「オレがいるよ」って話をするんですけど。
ガブモンが男前すぎて感涙。
「ヤマトのためなら世界だって救うよ」って、どんだけかっこいいんだお前は!!
今日一番のパワーワードでした。
だからガブモン好きなんだ。本当にヤマトにとってはかけがえのない存在だなって思うんです。
ガブモンがいることでヤマトがどれだけ救われてるか。
自覚している以上だと思うんです。
最高すぎてガブモンに恋するわって思いました。

 

観終わった勢いだけで書いたので読みづらかったと思いますが、第6章の感想はひとまずこんなところ。
長らく続いたtri.シリーズも終わりということで、酷評してきた身ではありますが感慨深い思いはあります。
そうかぁ、ついに終わりかぁ。
全シリーズのポスターが掲載されていたので、一応撮ってきました。

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こうやって並べると、キービジュはかっこいいんだよなぁ…

 

新プロジェクトも走るそうですが、そっちはどうなるんでしょうね。
どこかで02の子たちの話になるのかな?って声が聞こえましたが、その可能性高いよねぇ。
そうなるとまた…キャスト替えとか…ストーリーとか…ああやだなぁ…笑
tri.シリーズできっといろんな意見が出たでしょうから、それらを糧に次こそは往年のファンでも満足できるものを作ってほしいなって思います。

 

そういえば舞台挨拶。
花江くんのお顔が小さかったです。
プロデューサーさんが司会に立っていたんですが、シリーズのストーリー構成について小1時間ほど問い詰めたい気持ちでいっぱいになりました。
ちょっと振り方が下手だったかな…キャストさん話しづらそうな感じというか、盛り上げにくそうでちょっと残念でした。こういう時こそよっぴーさんとか使ってほしい。
細谷くんそこはガブモンとのシーンを挙げてほしかったです(6章で好きなシーンは?みたいな振りに対して、細谷くんは太一が戻ってきたシーンが云々って言ってた気がします(ちょっとちゃんと覚えてない…ごめん…))
モン声優のお二人が最高でした!坂本さん山口さん、アグモンめっちゃかわいかったしガブモンめっちゃかっこよかったですありがとうございました!

 

そんなところで終わります!