言いたいことも言えないこんな世の中じゃ

社会人歴●年の声オタ腐女子が言いたいことを言いたいように言うブログです。

アリーナライブに参加してきた

昨日今日と、GLAYさいたまスーパーアリーナのライブに参加してきました。
とても貴重な体験をした、んだと思います。
50%の客入れ、声出し禁止。
この席配置のさいたまスーパーアリーナと、声出しのないライブ体験っていうのは、きっととても貴重だったと思うので、記録しておこうと思い、久々のブログ更新です。

 

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行く前は、50%でもいつもと大して変わらないだろうって思っていたけれど、実際に行ったらそんなことはなくて。
実際に席にいても、スタンドから眺めても、人と人の間の隙間が寂しかった。
いつも当たり前に眺めていた腕を振る波が、密度がなくて何だか寂しい。
声出しを我慢している雰囲気がずっとあって、声を我慢してるからかはしゃぎ方も大人しめで。
はしゃいでいいのかな?って探るような空気感もあったし。
声を発するということの大事さ、みたいなものをひしひしと感じるライブだった。
感情を表現するのに、声ってこんなにも重要な要素だったんだな、と。
普段からライブではそんなに声を上げるほうではないんだけど、それでも少し戸惑った。
どうやって感情を表せばいいのか分からなくて。
どうやったらこの気持ちが届くのか、どうやったら感謝とか愛とかを届けられるのか、分からなかった。
どんなに手を叩いたって、そこに気持ちを込め切ることができない。
声に乗る感情って、すごいんだなって思った。

 

あと、やっぱりコーレスができないのがすごく寂しい!
みんなで合唱できないのがすごく寂しい!
正しくは、彼らに応えられないのが寂しい。
いつもならここで客席にマイク振ってるのに、それができない。やってくれても手拍子しか返せない。
100%で返せないのが寂しくて悲しい。
キャッチボールが満足にできないってこういう気持ちなんだなっていうのを思い知った。
今更になって泣けてきた。

 

でももちろん良かったなって思えたこともたくさんあった!
座席的なところでいうと、ひとつずつ空けて前後も互い違いになるような席配置をしてたから、アリーナでもきっと見やすかったんじゃないかな。
テルさんも言ってたけど、隣の席に荷物が置けて便利だったり(笑)、腕がぶつかる心配もないし。
ライブ的なところでは、より演奏に集中して聴ける気がした。
歌詞をじっくり噛み締めながら聴くことができたり。
久々にドラムに重点置いて聴いてみたり。永井さんてやっぱすごいな。
ギターもベースもそれぞれじっくり聴いてみて、タクローさん確実に上手くなったなとか、ヒサシはやっぱ天才肌タイプだなとか、ジロウは安定してるなとか。
少し新鮮な気持ちで聴けたのは面白かった。

 

そして、どんな形であれ、やっぱりリアルはいいなと思った。
オンラインライブもいくつか経験して、それはそれで悪くないなと思ったけれど、リアルで、現場で感じるそれとは、やっぱり比べ物にならないなって。
ベースの音が体の内側に響いてくる感覚は、オンラインじゃ味わえないから。
空気から伝わってくる熱量とか、エネルギーみたいなものとか、そこに確かに存在している、っていうリアルは、現場じゃないと感じられないものだから。
なんというか、感動の種類も量も違う感じ。
これがあるからがんばれる、って思うし、これのためにがんばろう、って思えるのは、現場だなと思う。
自分の目で、耳で、生で顔が見れる、声が聞けるって、本当に贅沢なことなんだなって実感した。
リアルとオンライン、どっちがいいとか悪いという話ではなく、うまく使い分けていくのがこれからの世の中では必要なんだろうなと思った。
オンラインの一番の良さは、気軽さ・手軽さ。
ちょっと興味あるけど現場に行くほどじゃないな、っていうイベントに参加するのにはすごく丁度いいし、前後に予定があったり体調的に現場が心配なときには最適だと思う。
金額的にも現場行くよりはチケット代が安いから、参加しやすい。チケットも直前まで買えることが多いし、アーカイブ配信も並行してやってることも多いから、当日都合がつかなくても見れるのも利点だなと思う。
会場も地域も気にしなくていいから、全国の人に、比較的低カロリーでエンターテイメントを届けられるのはオンラインの強み。
それこそGLAYも、ファンだからこそ基本的には現場に行きたいけど、積極的に遠征をするほうではないから、地方のライブが見られるならオンラインでも有り難いと思うし、目的が「多くのファンに届けること」や「ファンを増やすこと」ならば、オンラインは最適だろうと思うし。
だから、使い分けかな、って。
提供する側も享受する側も、うまく使い分けていけたらそれでいいんだろうな、って。
現場には現場の良さがあって、オンラインにはオンラインの良さがあって。
現場だけ、オンラインだけ、ではなくて、それらを使い分けたり、いっしょに使ったり、工夫していけば、エンターテイメントの幅はもっと広がっていくんだろうな。
久しぶりに現場を体感して、いろんな事を考えられた。

 

それと、人の密度が低いからか、そこまで騒げていないからか、ライブ中ずっと寒かった!笑
エネルギーが籠もりきらないのかなぁ。
声を出さないから、自分の体からエネルギーが生み出されない感じ。
左右前後スカスカしているから物理的にも寒い。
夏場だったらちょうどいいのかもしれないけど、冬はなかなか難しいなって感じた。

 

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コロナ禍のアリーナライブ参加の感想でした!
色々大変で難しいところはあれど、こうして少しずつ前進しているのかなと思うと嬉しいですね。
2020年の良い締めくくりになりました。
GLAYのみなさん、スタッフのみなさん、本当にありがとうございました!!